急激な円高
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
7月11日~12日にかけて、対ドルで急激な円高に
なりました。
為替介入があったとの推測が報道されています。
今後は一体どうなっていくのでしょうか?
絶妙なタイミング
今回の為替介入(推定)は、絶妙なタイミングでした。
アメリカのCPI(消費者物価指数)がプラス3.0%
予想3.1%よりマイナス0.1%でした。
しかも、13日~15日は日本は3連休です。
円が2回に分けて急高騰し一時1ドル=157円台を
つけました。
15日は日本の取引は休みなので、ドル円取引の
総量が小さくなるので、一気に円高に振れる可能性も
あります。
投機筋は疑心暗鬼になり、神経戦となります。
悪い円安論
このブログで何度も申し上げているように、円安円高に
良い悪いはありません。
レートが落ち着くことが大事なのです。
レートが数年に渡り落ち着けば、世界最適で企業は
サプライチェーンを組み上げるからです。
急激にレートが上下すると、その動きに当然企業が
ついていけず、実体経済に混乱が生ずるのです。
この事態は避けなければなりません。
(そこに為替介入の正当性があるのです)
今後の展望
私は為替の予想屋ではありませんが、実体論からすれば
ドル円は130円~140円程度が理論値となります。
中長期で修正はされるはずです。
今の過度な円安が収まると、輸入物価の上昇がとまるので、
インフレ(コストプッシュ型)が収まり、また低温経済に
戻ってしまうといジレンマがあります。
インフレが収まれば、賃上げの大義名分もなくなるので、
また日本は逆戻りになってしまいます。
良くも悪くもこのインフレを利用して、名目賃金UPと
名目GDPのUPにつなげ、お金を国内に回しながら、
デマンド型の緩やかなインフレにもっていく作業が
日本には求められます。
円安を契機に、外資を日本に呼び込み、経済を回し、
その回した分を賃金に反映し、国民は消費を続ける
ことが大事です。
萎縮してはいけません。
経営者は普段の努力をして、賃金UP⇒業容拡大に
つなげたいですね!