高インフレで利下げ
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
トルコのエルドアン大統領が摩訶不思議な政策を
採っています。足元でのインフレが+80%という
異常値にも関わらず、なんとインフレを起こさせる
「利下げ」をしています。
強引に中銀に迫っているそうです。
一体何が起きているのでしょうか?
ハイパーインフレ状態
トルコは過去にもハイパーインフレ状態を
経験しています。
1980年⇒+110.64%
1994年⇒+104.54%
2004年~2020年までは
10%付近をウロウロしており、新興国としては
安定していました。
しかし、
2021年は+19.6%
で2022年は一気に80%というハイパーインフレ
状態になってしまいました。
この状態で利下げ
トルコの政策金利です
2010年⇒7%
2018年5月⇒16・5%
2018年9月⇒24%(ピーク)
そこから段階的に下がり
2020年6月⇒8.25%
ここから上がり下がりをして
2022年8月⇒12%
となっています。
ハイパーインフレなら利上げが当然なのですが、
エルドアン大統領の「相場師ばりの直感」で、
中銀は10月に更に1.5%の利下げを発表しています。
ダメと決めつけてはいけない
トルコは常識外れと決めつけるのは早計で、
不思議とトルコの株価が上がっています。
イスタンブール100種株価指数
2021年⇒1300~1500ポイント
2022年⇒1900~2300ポイント
一気に株価上昇となっています。
実はトルコはうまくやっているのです。
これにはトルコリラが下がり過ぎて、
約3分の1海外投資ができないため、国内に
資金が張り付いてしまったという裏事情があります。
トルコリラが紙くずレベルにならなければ、
今のところは持ちこたえている状態です。
日本も対岸の火事と様子見ではいけません。
トルコみたいにはなりませんが、ハイパーインフレの
怖さを見ておくことが大事です。
(戦後、日本も紙幣が紙くずになっています)
情報を取っていきましょう!