経常黒字が急減で4兆円に
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
日経の記事に2022年の経常黒字が4兆円に
急減するという見出しが躍っていました。
ピークでは25兆円も経常黒字があったので、
騒がれて当然です。
でも、『ヤバい』で済まさずに、
落ち着いてみていきましょう。
原因は原油高
原因は近年高止まりしている原油高です。
1バレル=100ドルあたりをウロウロする
可能性がここ数年のトレンドになります。
当然、化石燃料に依存している日本では、
10数兆円の貿易赤字になります。
いくら海外向けに稼いでも、貿易収支で大赤字ですと、
経常収支は激減する形になります。
経常赤字で日本沈没説
経常赤字で円安、国債暴落という論説ですが、
短絡的に見てもあまり意味がありません。
米国は世界の基軸通貨なので例外として、
英国の例は参考になります。
英国の経常収支は赤字で常態化しています。
ポンドはドルに対して安くなっており、
円に対しては高くなっています。
英国債は、10年ものでここ数年で1%→2%
近くまで利上げになっています。
経常赤字でも暴落していない
ここで見逃せない事実があります。
未だ、経常黒字の日本円に対して、経常赤字が慢性化
している英ポンドの方が、高いのです。
経常赤字だから当該国通貨が安くなり、暴落するという
のは正解のようで、万能の答えではありません。
英ポンドはドルのような基軸通貨ではないので、
無限に基軸通貨を発行できる米国とは勝手が違います。
なので、経常赤字=日本沈没=円が暴落という、
日本自虐論には気を付けましょう!
日本の課題は、化石燃料依存率を省エネ技術で
下げることです。再生可能エネルギーに本気に
取り組む時期です。
ここで気合を入れて国を転換しましょう!