企業物価指数が落ち着く
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
23年4月の企業物価指数がプラス5.8%となりました。
22年12月は9%程度まで上がったので、随分と
落ち着いてきました。
さて、これからどうなるのでしょうか?
企業物価指数とは
企業物価指数は、消費者物価指数と並んで、
非常に重要な指標です。
企業が物をやりとりする値段のことを
大まかには指します。
企業も消費者に商品をお届けするためには、
購買活動をしなければなりません。
その仕入れの金額がインフレを起こして上がって
いると捉えると分かりやすいかと思います。
その上昇率が抑えられてきたのです。
良い材料
企業物価指数が下がり始めると、消費者物価指数が
下がる傾向になります。
つまり、企業が価格転嫁を消費者にしないでも
やっていけるようになるからです。
これから大幅な消費者物価指数の上昇はないと
言えます。
日銀はなぜ大規模緩和を続けるのか
日銀は一安心です。
なぜなら、大幅なインフレが回避できそうだからです。
つまり、大規模緩和を続ける言い訳ができるのです。
でも少し考えてみると、危険な理論です。
今の時点で3%程度の消費者物価指数は、このままだと
23年の半ばには1%台になると日銀は言っています。
さらに放置すれば、0%台なると言いたいのでしょうか?
なので、大規模緩和を続けるという言い分です。
個人的見解ですが、23年半ばに消費者物価指数が
1%台になるイメージは湧きません。
日銀は、詭弁を使ってでも、大規模緩和を続けたいのです。
やっと日本が30年ぶりにインフレ基調になったので、
このまま日本国民が物価が上がる⇒給与が上がると
信じ込むまで粘りたいのです。
景気は、「景色」と「気分」のMIXです。
身も蓋もないですが、気分次第ということになります。
私も大規模緩和続ける日銀のスタンスに、
結果的ですが賛成派です。
決して、「物価高で景気が悪い」という市中の意見に
惑わされないようにしましょう。
一種の成長痛なのです。