2代目お坊ちゃん社長ブログ

欧州大手 洋上風車工場断念の意味

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デンマーク大手が断念

こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。

あれだけ再生可能エネルギーが必要と騒いでいるのに、

デンマークのべスタス社は国内工場建設断念、

ドイツのシーメンスは日本参入を見送る方針です。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

国内でロビー活動か?

2021年12月の洋上風力初での公募で、

秋田県の2海域と、千葉の銚子の1海域の

3海域を三菱商事連合が総ナメしたのは記憶に

新しいところです。

三菱商事連合の売電価格は1キロワット時あたり

11・99~16・49円という破格でした。

政府が設定した上限価格29円を大きく下回り、

欧州では一般的な「10円未満」に迫る水準でした。

東京電力や再エネ事業者は20円台を提示しており、

何故か、三菱商事連合へのバッシングが始まりました。

相当なロビー活動が行われたようです。

その結果、信じられないことが、、

あろうことか、国は公募のルールそのものを変更

してしまったのです。

欧州勢は逃げてしまった

欧州勢は、コロコロと変わる日本の方針では、

日本に根を下ろすような決断はできないと判断

しました。

当たり前のことです。

三菱商事は欧州並みの競争力で、日本を強い市場

にしようと目論見ましたが、政府が真逆の判断を

してしまいました。

私の前のブログでも指摘しましたが、政府は

『環境国債』なる妙手を使って、

官が先に投資をして、民の投資機運を高めると

大風呂敷を敷いていました。

現場の官僚が、政治家に押し切られたかは

闇の中で分かりませんが、『旗印』と真逆の行動を

してしまいました。残念でなりません。

今後、日本の見通しは?

洋上風力発電は非効率にならざるを得ません。

ただ、再エネへの投資は続けるべきです。

悪天候で太陽光が動かなくても、洋上風力で

補えれば、昼間のピーク電力のバックアップ用の

火力発電を減らせるからです。

非常時用だけに火力発電所を維持しているのは、

余りにも非効率です。

日本は島国なのですから、豊富な海域を資源と

みなして、本気を出すべきです。

私は一人の声ですが、脱炭素を掛け声ではなく、

本気でやらないと、毎年節電を叫ぶ後進国に

この国は成り下がってしまいます。

これからも微力ですが声を上げていきます。

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