日清食品が警告受けた
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
最近カップヌードルがやたらと高いなと思っていたら、
価格調整をしていたことが判明しました。
一体何を意味するのでしょうか?
デフレ時代の苦しみ
カップヌードルと聞くと、ドラッグストアなどでの
特売を思い出します。
常食するものを、特売でセールするのは、小売店と
しては集客の目玉となるので、カップヌードルは
その筆頭格です。
すると、メーカーが思い描く正当な価格と消費者が
思い描く価格の乖離が生じます。
メーカーもセール時に特別な卸価格を提示してきた
でしょうから、自業自得の面もあります。
一気に値上げしたかった
日清食品は、メーカーとして正当な価格に
カップヌードルを戻ために、少し焦ってしまったようです。
店頭価格を維持するように、小売店に圧力をかけて
しまいました。
これは明確な独占禁止法違反となります。
公正な価格が市場で形成されず、消費者が損を
するからです。
日清食品としては、このインフレの波を利用
したかったのだと推測します。
本来は値下げだった
今は、円高基調になってきています。
メーカーはコストが下がるので、卸価格を下げて、
小売店は競争して、店頭価格を下げれば良いのです。
店頭価格を下げても適正なマージンが得られれば良いのです。
すると、コストプッシュ型インフレが和らぎ、需要が
増えることで、インフレが形成されるデマンドプル型
インフレになっていきます。
それから、カップヌードルを値上げしていけば良いのです。
今回は、順番を間違えてしまいました。
天下の大企業が間違いを起こすのだから、我々経営者は
より気持ちを引き締めて、経済学を意識したかじ取りを
したいですね。