エンゲル係数が28%に
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
エンゲル係数が28%で42年ぶりの高水準との
ことです。
庶民は、食費に窮して、貧困化とメディアは言いたい
ところですが、本当はどうなのでしょうか?
一緒に見ていきましょう。
エンゲル係数の推移
エンゲル係数とは、家計支出に対する食費の割合を
指します。
戦後の貧しい時代は、エンゲル係数が60%前後
でした。
食べるのに苦労するというイメージですね。
そこから経済成長し、2005年には22.9%と
なり、日本は食べることには困らない国だね、
ということになりました。
今なぜエンゲル係数を騒ぐのか
今エンゲル係数が高いとメディアが騒ぐのは、
戦後のように庶民の生活が厳しくなっているよ、
賃金が低いからだよ、しかも物価は上がってるよ、
という印象を植え付けたいからと、私は思っています。
本当にそうなのでしょうか?
実は、エンゲル係数は2005年から一貫して
上昇しています。
今年、急に上昇した訳ではないのです。
では、消費者物価指数は上がっているのかというと、
2005年から2020年くらいまでは、デフレで
マイナスの年が多いです。
従って、物価高とエンゲル係数は、相関しないのです。
物価が高い⇒庶民のエンゲル係数が上がる⇒貧しい
⇒(政府無能と匂わせる)
という構図はミスリードなのです。
エンゲル係数上昇の真犯人は?
エンゲル係数上昇の要因は、経済学者が話せば、
延々と色々な理屈を作ると思いますが、
結局は、アベノミクスの『円安』が正体と言えます。
食料自給率が一貫して低下しており、日本は
食料を輸入に頼る構造になっています。
そこに円安が加われば、エンゲル係数上昇の
主要因になると、私は思います。
全般的な物価高がエンゲル係数上昇の要因と
捉えるのではなく、
食料自給率の低下⇒円安⇒食料物価が上昇
⇒エンゲル係数上昇
と捉えるべきです。
よって、エンゲル係数上昇だけを騒いで、
短絡的に、戦後の貧しさを想起させるのは
間違っています。
やはり、データは多面的に見る必要がありますね!
日本が行くべき道は、過度の円安を避けることです。
日銀政府は、利上げが封じられているので、厳しい局面
ですが、米国頼みで当面行くしかなさそうですね。