消費者物価指数のカラクリ
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
消費者物価指数が2%を超えた話は有名ですが、
かなりのカラクリが隠されています。
数字の世界は複雑ですね。
一緒に見ていきましょう。
加重中央値
日銀が重視しているのが、加重中央値です。
今回のインフレ2%は、そもそも変動の大きい
生鮮食品を除いていますが、原油に起因するエネルギー
は含んでいます。
資源高からの、コストプッシュ型のインフレ率に
なっています。
日銀は、なるべく資源高による変動の大きい品目
を除いたインフレ率を重視しています。
それが加重中央値です。
その定義とは?
加重中央値は、品目のウエートを加味して、
物価の上昇の高い順番に並べたときに、
その中央に位置する品目のインフレ率を
指します。
加重中央値は、ここ20年くらいはマイナス
0.5%からちょいプラスくらいをウロウロ
しており、日本のデフレを象徴している数字
でした。
その数字が0.4%になったということです。
日銀の意図
今さらこの加重中央値の話を日銀やメディアが
持ち出したということは、『本当は日本は
インフレではないよ』と言いたいためと
私は思っています。
日銀内ではこの加重中央値を2%にしたい
という発言まで出ているそうで。
日銀は、金融緩和を続ける納得感を世の中に
示したいのです。
ここからは個人的な見解ですが、このような
情報が経済界隈から漏れ出てくるということは、
政策転換も近いということです。
金融緩和一辺倒そのものを雰囲気として『おかしい』
という流れになっています。
いつ利上げがあってもおかしくないと思って、
金利の安いうちに大きな買い物(必要なものにだけ)
をする等しておきましょう。
正念場ですね!!!