悪い円安論
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
円安が定着しそうですね。
毎日、為替介入ギリギリの攻防ですね。
悪い円安論が世の中を賑わしていますが、
円高が良いのでしょうか?
一緒に考えていきましょう。
円安の構造
円安というのは、日本ではドルに対しての円の価値を
いう場合がほとんどです。
なぜ、ドルを重要視しているかというと、ドルが
世界の基軸通貨で、ドルを中心に世界が動いている
からです。
円安の理由は、米国の金利が高くなっているからという
のが定説で、私も同じ考えです。
日本にお金を円で運用するより、ドルで保有して運用
した方が、儲かるからです。
この儲けの差を「金利差」といって、金利差が大きいと、
ドルを買う動きが増えるので、ドル高円安になるとう
訳です。
実需の円売り
しかし、ここ半年くらいで、日米の金利差が縮まっている
のに、円安が収まらないという事例が見えています。
経済とは一筋縄ではいかず、まだ他に円が売られるという
局面があるのです。
例えば、原油を日本が買う場合、日本円では買えず、ドルに
両替しないといけません。当然、円を売ってドルを買うので、
円安となります。
貿易赤字が1兆円を毎月超える状態では、輸入による円売りの
インパクトが大きいのです。
このため更に円が売られやすくなるとう構造になるのです。
『悪い円安』は存在しない
結局、これ以上輸入を増やすわけにはいかず、輸入を減らすか、
輸出を増やすという選択を日本はするしかないのです。
悪い円安というものは存在せず、経済は振り子の原理と同じで、
「いってこい」なのです。
今回は大きく円安に振れているだけなのです。
メーカーは採算が良くない海外の現地工場(超円高時代の産物)を
日本に回帰させています。
超円高時代と真逆の行動を取ってます。
時代に合わせて、経営判断をしていくことが重要なのです。
しっかりと情報を取っていきましょう!