英中銀が混乱
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
イギリスが混乱中です
インフレの波は想像以上に大きく、英中銀も
弱り切っています。
一体何が起こっているのでしょうか?
そもそもは金融緩和の国
ロウ戦争が始まる前は、イギリスも緩やかなインフレ
を目指すべく、金融緩和をしていました。
英消費者物価
2020年⇒0.85%
2021年⇒2.59%
とても優秀でした。
金融緩和をすることでポンドの価値を下げて、
物価を上げていくという政策です。
日米と欧州の先進国は皆同じでお金を市場に
バラまき続けました。
ロウ戦争がきっかけに、大きく転換している
のです。
コストプッシュ型のインフレ
イギリスは一気にロウ戦争で、高インフレに
見舞われています。
消費者物価指数が10%に近づいています。
異常レベルです。
こうなると、英中銀は金融収縮策に出ます。
これが中銀による国債購入の停止、保有国債の
市場放出になるのです。
トラス政権の失策
前トラス政権は知ってか知らないか、この状況なのに
大規模減税を発表したのです。
大衆に向けた人気策で、政権側の保身から起きたことです。
当然財政が痛むので、英国債売りの流れとなります。
英国債売りと相まって、金利が上昇する局面に入った
のです。
この金利上昇で、インフレが収まるはずもなく、
英中銀は国債購入というやりたくない措置をやらざる
を得なくなりました。
すでに英国は、
スタグフレーションの罠にはまっています。
ここまで悪化すると処方箋があるのか心配です。
インフレになっても好景気にならないのです。
スナク政権になり金融引き締めにまた舵を切りましたが、
米国のように強気にはできません。
金利上昇で一気に、景気が底割れします。
緩和しても金利上昇、引き締めても金利上昇で
袋小路になりかけています。
日本はイギリスに比較してまだ安全な状態です。
金融政策と財政政策が一致しているからです。
(両社ともバラまきですが、一致しています)
政権と日銀の動きはしっかりウォッチしていきたい
ですね。
ここ半年は本当にしびれますね~