2代目お坊ちゃん社長ブログ

日銀、保有国債に含み損の意味

logo

日銀、保有国債に含み損

こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。

日銀の保有国債に含み損が出たようです。

異次元緩和下では初の出来事のようです。

一体、何が起こっているのでしょうか?

含み損になるのは当たり前

国債は、債券であるため、当然市場価格が付きます。

長期国債は、日経によると日銀51.2%保有している

ため、市場としては全く機能していません。

なので、

日銀が買う⇒価格上場、金利低下

日銀の買いが鈍る⇒価格下落、金利上昇

という構図になるのです。

最近は、ヘッジ筋からの売り圧力もあり、国債を日銀が、

買い支えられない事象も垣間見えます。

なので、長期的には買い支えられなくなるのは当然であり、

含み損になるのは織り込み済みなのです。

アレコレ騒ぐ話ではないのです。

含み損になるとどうなるのか?

日銀は、国債を満期まで持つので、現時点での含み益、

含み損は全く関係ありません。

満期になれば償還して、また国債を借り換えするだけです。

日銀の腹は傷みません。

含み益がある、含み損が出たとなどと、話をしても

意味がないのです。

究極を言えば、日銀は紙幣を発行できる唯一の機関であるため、

損失が出て帳簿上は債務超過となっても、資金繰りには全く

困りません。

いわば無限の『打ち出の小槌』状態なのです。

禁じ手の財政ファイナンス状態

コロナ禍になって政府は過剰な予算を組むようになり。

税収では、予算を全く賄えない状態になっています。

税収で足りない分は、赤字国債の発行であり、その引き受けを

日銀がしている構図です。

いわば、マッチポンプ状態で、日本はしっぽを自分で食べているのです。

経済学は複雑で、このままでもOKという論者もいます。

私の見解は、今はまだデフレであり、日銀の今の行動は続けるべき

というものです。

デフレが退治でき、GDPデフレーターがプラスに転ずれば、

しっぽ食べを徐々に減らしていけば良いです。

今は30年ぶりのデフレ脱却の大チャンスです。

この好機を逃さず、積極的な賃上げ、消費をしていきましょう。

PAGE TOP