植田新総裁スタート
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
日銀の植田新総裁がスタートしています。
と言っても、3月に十分に慣らし運転をしており、
スムーズな体制変更でしたね。
今回は、今後の日本の動きを占っていきます。
何が本当か分からない
前黒田総裁の時は、異次元の金融緩和で、
政府の後押しもあり、徹底した金のバラマキが
行われました。
日銀当座預金は大幅に増え500兆円を越え、
日本人の個人金融資産は1000兆円が常識
でしがた、ついに2000兆円となりました。
コロナで日本経済がぐらつかなったのも、
この「貯めこむ癖」が奏功しています。
異次元緩和は経済学的にはMMT理論
(現代貨幣理論)がその論拠であり、伝統的な
タカ派の理論とぶつかり合っています。
実際、何がメリットで、何がデメリットなのか、
客観的な結論が出ていない状態です。
2%の物価目標
2%の物価目標を日銀は掲げています。
既に足元の消費者物価指数は4%であり、達成した
感じもします。
これも各論者は、達成したと論じてみたり、
別の指標を持ち出して達成していないと
論じています。
ここに分かりにくさがあるのです。
原油高と、円安という下駄を除いたら、確かに
2%の持続的な物価上昇はできておらず、
少なくとも物価が継続的に下落することは
避けられたので、「デフレの脱却ができた」
と見るのが妥当でしょう。
今後の展望
今後の展望は、神のみぞ知るところでしょう。
ただ、日本国債をほとんど日本国内で消化し、
しかもハイパーインフレを起こさず、財政破綻を
回避し続けるという「曲芸」が令和もずっと
続くとは思えません。
我々日本人が、物価は上がり、給料も上がると
『信じたとき』に、歴史的転換点が来ます。
我々企業は、国内に投資し、人材投資も継続的に
行い、日本経済のパイを大きくする発想が
求められています。
しっかり前を向いて歩みましょう!