トヨタの思い切った決断
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
トヨタが業界に先駆けて思い切った決断をしてきました。
モデルチェンジして、数年経って人気が落ちて来た
車種の卸価格を柔軟に対応し、事実上の値下げを
するとのことです。
時代が変わってきたと思います。
過去は決算対策
メーカーは、ディーラー(販売代理店)に売ってもらうのが、
効率的で、日本は代理店販売スタイルで伸びてきました。
私が経営しているENEOSも特約店制度を取っており、
販売は当社のような地場の別法人が行っています。
昔話ですが面白い話があります。
沢山販売量を積み上げると、決算期末にボーナス的な
『ありがとう功労金』みたいなものがディーラーに
支払われていた風習がありました。
日本のパイが大きくなる時は、便利な制度でした。
とりあえず量を追えばよいのですから。
なので、利益より売上を重視する社風が日本で
できあがってきたのだと私は思っています。
卸売価格 柔軟性の衝撃
トヨタはこの昔の風習を断ち切って、量を売るなら
安くするという前提を崩して、そもそもの卸価格を
下げるという制度をスタートさせます。
量は追えないし、ディーラーを販売量により優劣を
付けることも辞める方向になるはずです。
時代は大きく変わりますね!!
インフレの影響
私のブログで何度もお伝えしているように、日本も
インフレの波は避けられず、『売るクルマがない』
状態が既に来ています。
買いたくても買えないのがインフレです。
ディーラーも売りたくても売れないのです。
人気車種は当然売ることすらできず、売れても
納期が1年とか異常なことになっています。
なので、不人気車でも買ってもらえるチャンスが
来ています。
不人気車を売ったときにディーラーに大きな
マージンが入れば、ディーラーも嬉しいですし、
メーカーも部品在庫の消化が進みWinWin
となります。
インフレが最大手トヨタの経営戦略の根幹にまで
影響を及ぼしているということができます。
我々経営者も、旧態依然のしきたりはないか、
常にチェックして、古いしきたりは変えていきましょう。
経営はシビれますね!!