トルコが変身?
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
トルコのエルドアン大統領がすったもんだの末、
再選されたのも記憶に新しいです。
独裁者らしい異例の経済政策の行方が
世界的な話題でしたが、決着が付きそうです。
「日本には関係ない」とスルーするのは、余りにも
ガラパゴス的発想です。
一緒に見ていきましょう。
エルドアン氏の経済政策
私のブログでも過去紹介しましたが、トルコは
異常な経済政策を取っていました。
トルコのインフレ率は異常そのもので、
2021年⇒19.6%プラス
2022年⇒72.31%プラス
2023年⇒39.59%プラス(5月時点)
とんでもないインフレです。
しかも、政策金利を下げているのです。
2022年1月⇒14.00%
2022年12月⇒7.00%
2023年1月⇒9.00%
2023年2月⇒8.00%
インフレなら政策金利を上げて(いわゆる利上げ)
市中のお金の流れを鈍化させるのが常道ですが、
エルドアン氏の剛腕で、真逆をやっています。
ここへきて変身か?
エルドアン氏が大統領に再選されましたが、
決選投票になるほど、きわどい勝利でした。
当然求心力も下がり、「正常化」へ一歩
進みました。
2023年6月に政策金利を一気に15%に
利上げしました。
7月には17.5%に引き上げています。
一気にインフレ率が改善するとは思えませんが、
正常化への道が開かれたことは歓迎です。
政治と金融政策は本来分離されるのが原則ですが、
混ぜこぜになると、大きな歪が出てしまう例ですね。
皮肉になりますが、日本も中央銀行の独立性はしっかり
保って欲しいものです。
これからも世界動向を注視していきたいですね。