英国に黄色信号
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
英国がマズイことになっています。
日本も厳しい運営ですが、早々に利上げに動いた
英国が厳しい状況なのです。
打ち手として、正しいことをしている英国に
一体何が起こっているのでしょうか?
一緒に見ていきましょう。
ポンド安&金利高
ポンドが比較的安定していた22年当初
対ドル1.375ポンドで、英国は利上げを
決めています。
利上げすればポンドの市中流通量が減るので、
ポンド高になるはずでしたが、実際は
ここ最近で対ドル1.2ポンド付近まで下落
しています。
ご存知の通り、ドルも大幅な利上げしているので、
どうしても対ドルの金利差が縮まらないのです。
ポンド安に追い込まれ、輸入額がポンド換算
で増えるという悪循環です。
低成長&高インフレ
GDP成長率にも不安要素が出ています。
経済協力開発機構(OECD)調べでは、
23年の英国の成長率は0%と予測されています。
ダメダメと叩かれている日本ですら、
1.7%程度なので圧倒的に悪いです。
しかも、インフレは9%前後で続く予想です。
これを
スタグフレーション
と呼ぶのです。
一度、沼にはまると、なかなか抜け出せないワナです。
さらにポンドが売り込まれる可能性があります。
ブレグジットも効果弱い
英国も賢いので、ブレグジットをして、東欧の
移民がこれないようにブロックして、英国民の
雇用を確保することを優先しました。
この流れだと、雇用が英国民に回って、給与が増え
購買力が上がり、GDPが成長するというシナリオ
になります。いわゆる良いインフレで、理論上は、
スタグフレーションが回避されます。
これは私の主観ですが、英国は
目立った1次、2次産業が少なく、金融など高度な
3次産業に偏りすぎ、労働力がそもそも必要のない
国になっていることが挙げられます。
なので、英国民の雇用がまんべんなく増えず、
一部の高所得者に集中していると想定されます。
一見、効率的な労働政策ですが、この局面にくると、
裏目に出てしまってます。
日本への反面教師
日本も食料自給率が低く、1次産業が弱っています。
2次産業も素材、製造装置のユニット以外は海外に
売ってしまいました。
英国を追うのではなく、資源の少ない島国という
特殊な環境でも持続可能な形を模索したいですね。
長くなるのでこの辺で筆を置きます。