2代目お坊ちゃん社長ブログ

英国さっそく「綱引き」

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英中銀が金融引き締め

こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。

英国のインフレが止まりません。

7月の消費者物価指数は前年比で10.1%と

久々の二桁台となりました。

8月は9.9%でした。

英中銀は、インフレ抑え込みに躍起になってます。

政府はちょっとスタンスが違うようです。

トラス首相の思惑

英中銀は、金融引き締め策、即ち国債の満期自然償還、

保有国債の市場放出まで行う覚悟で、市中の資金の総量を

抑えようとしています。

しかし、英政府は、大規模な財政出動を計画しています。

なんと、1500億ポンド(約25兆)という巨額です。

財政出動は税金で賄えればよいですが、結局国債発行に

頼るのが今の現状です。

政府は、当面物価高に対する人気取りをするしかない

のです。

政権基盤を固めないと、次の手が打てないということ

ですね。厳しいですね。

スタグフレーションの恐れ

インフレなのに、景気が良くならず、給与が上がらない

現象をスタグフレーションといいます。

既に英国はそのワナにはまっているとも言えます。

ここ半年以上、金融引き締めを行っているのに、インフレ

が加速しているからです。

金融引き締めは、企業投資、住宅ローンの手控えを

起こしますので、景気が冷やされます。

当然、インフレが収まるという理論ですが、ここが

うまく機能しないのです。

そこへきて、政府が人気取り政策でカネをばらまきたい

ので、完全にコントロールを失っています。

今こそ、中銀の独立性を守り、政府に踊らされない

ようにすることを祈るしかありません。

民主主義の難しいところですね。

日本は、幸運にも高インフレではないので、政府の

物価高対策と日銀のスタンスは結果的に同じになって

います。

我々日本企業は、世界で勝てる高付加価値商品、

サービスを展開するために投資をすべきです。

比較的日本は環境の変化が少なく、ビジネスの

やり易い土壌ですね。

さて、経営者としてどうしましょうか!!

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