利上げでも株価堅調
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
米ドルが強すぎて、独歩高になっています。
当然、円安が加速しています。
米国は一体どうなっていくのでしょうか?
本当に堅調なのでしょうか?
実質金利からみると
FRB(米連邦準備理事会)が利上げを細かく行い
政策金利が5.25%~5.5%で推移していることは
良く知られています。
住宅ローン金利が7%台という、日本では信じられない
ような水準まできています。
金利は高いのですが、本当に景気過熱を抑える役割を
果たしているのでしょうか>
実質金利を見れば分かります。
実質金利=名目金利ー期待インフレ率
簡単にすると
実質金利=政策金利ーコアCPI(消費者物価指数)
言えます(諸説あり)
米国は2%くらいの実質金利です。
これなら、投資したモノの価値があがるスピードより
金利負担の方が大きいため、わざわざお金を借りて、
投資や消費をしようと思わなくなります。
十分金融引き締め的と思います。
そう簡単にはいかない
実質金利が高い状態ですと普通は経済が停滞して
くるのですが、米国は違います。
これが困ったことなのです。
自然利子率が上がっているのです。
自然利子率とは、通常の生産活動をした場合に、
痛みを感じずに払える利子率のことを指します。
中立金利とも言います。
この中立金利が米国では上がっているのです。
実質金利が上がっても、中立金利も上がるので、
景気過熱感が持続してしまうのです。
FRBが中立金利まではコントロールできないので、
結局実質金利を上げるために、政策金利を利上げ
する方策しか手がないのです。
米国から目が離せないですね。