米国債務上限問題とは
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
米国が今年も債務上限問題で揺れました。
過去にも債務上限問題で、大統領側がかなり神経を
使う場面が報じられてきました。
一体何の意味があるのか、ここで整理しておきましょう。
政府の借金が制限
国家予算を計画するのは議会で、執行は政府(行政)の
役割です。これが国家運営の基本です。
政府は、公共工事をしたり、社会保障をしたり、
成熟するにつれて、支出が増大する傾向になります。
税金から支出が賄えれば良いのですが、足りない分は
借金、即ち国債の発行をします。
これが一般的な教科書の説明です。
(実はウソが含まれているのですが割愛します)
アメリカでは政府の借金である国債の発行上限額
が決められているのです。
上限額が決められているのは、非常に珍しく
実質アメリカのみと言われています。
他の先進国の一部ではGDP比で〇%が上限などと
決められているようです。
ねじれ現象の時に勃発
アメリカの債務上限は、実質は無いに等しいと揶揄されて
いますが、「ねじれ国会」の時に政争の具にされます。
議会が債務上限を際限なく上げられるのですから、
実質は上限はなく青天井です。
でも、ねじれ現象の時に、議会が大統領に反発するのです。
今は、下院が共和党の過半であり、民主党のバイデン政権と
駆け引きをする構図となっています。
金融問題を政争の具にするのは、止めて欲しいです。
民主制の限界を感じざるを得ません。
日本はどうなっている?
日本は政府債務はGDP比で250%近くあり異常です。
アメリカでもGDP比97%程度です。
しかし、日本には債務上限を決める法律がありません。
個人的な推測ですが、自民党支配が長いので、
「よしなに」と言ったところでしょうか。
実際は、自民党のなかに、財政緊縮派と緩和派が
入り乱れており、うまく行政側の官僚を抱き込んで、
調整しています。
(日本らしいですが、国民に向けてあまり情報を
出さないので、我々は情報を取らないといけません)
それそれの国の形があって良いと思いますが、
世界の基軸通貨のドルが、アメリカ国内の政争の
ネタにされていることに警鐘を鳴らします。