中国が短期金利を引き下げ
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
中国人民銀行が、短期金利であるリバースレポ金利を
2.0%→1.9%に引き下げました。
なかなか景気が上向かないようです。
一緒に見ていきましょう。
インフレ率の動向
先進国が高インフレに苦しむなかで、日本と中国は
別世界でした。
日本も2023年1月に4.2%という久々に高い
伸び率を示しましたが、
中国は、
2021年⇒0.85%
2022年⇒1.88%
2023年4月⇒1.9%
と全く増加しません。
2%程度が心地良いインフレで、一概に「悪い」と
決めつけられませんが、欧米に比べてインフレに
なりにくい構造になっていると言えます。
緩和マネーの行き先は?
中国では若者の失業者が5000万人にも達する
という統計もあります。
大手中華系IT企業もレイオフを行っているそうです。
16歳~24歳の失業率は20.4%
(2023年4月 中国国家統計局)
という猛烈な水準です。
国営企業を増やしても効率が悪い、
民間企業は欧米よりのサービスを作るので、
巨大化すると都合が悪い。
そこで短期金利を下げて実質上の金融緩和すると、
不動産などのマネーゲームになりやすいです。
不動産バブルも既に限界がきていると、私は
個人的に感じています。
今まで、中国は仕事とマネーの供給で、世界の金融危機
を救ってきましたが、もう「一人だけ絶好調状態」では
ないことは認識しておきたいですね。