戦争の費用は莫大
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
ロシアとウクライナの戦争は早く終わって欲しいですね。
この戦争、ロシアの戦費は最大3兆円/日と言われています。
3兆円ですよ…
石油や天然ガスは、そんなに儲かるものなのですね。
原価ゼロは羨ましいです。
もっと、稼いだお金を平和に活用して欲しいです。
ロシア経済を見ていきましょう。
政策金利は高い
ロシアの政策金利を見てみると、上げ下げが激しいですが、
概ねここ20年で4%~10%あたりをウロウロという形に
なっています。
日本がマイナス金利ですから、隔世の感がありますね。
戦争が始まって、2月28日に9.5%から20%に一気に引き上げ、
荒業を見せました。その後、徐々に下がって、17%から14%
まで下がっています(4月末時点)。
政策金利を下げるということは、企業活動を刺激しますが、
インフレを引き起こしかねません。
難しい舵取りを強いられているのが読み取れます。
インフレは進んでいる
当然、経済制裁でルーブルの価値が棄損するのは自明の理なので、
インフレが進んでいます。
ロシア中銀によると4月の物価上昇率は17.6%です。
欧米でも6%でビックリしているのですが、ケタが違います。
100円のコーヒーが120円になっているということです。
日本はここ20年間1~2%をウロウロなので、
肌感覚では意味が分からないと思います。
ロシアは海外からモノが入ってこないので、供給不足による
インフレが起こっていると推測されます。
今後の見立ては?
ここからは完全に私見ですが、ロシアは企業活動といっても、
そもそも資源とたばこくらいしか世界的に競争力がないので、
企業活動が停滞しても、資源さえ売れれば、経済は何とかなる
はずです。
莫大な戦費は賄えるというロシア判断はある意味正しいです。
インフレが起きてもロシア国民が慣れてしまえば、ルーブルの
決定的下落を避けられればクラッシュはしないという判断も
正しいです。
周りが見ている程、ロシアはどん詰まりではないです。
西側の情報ばかり見ていると、ロシアは詰んでいるとの
単調な論説が多いので、注意しましょうね。
日本人ができることは、省エネ技術を高めて、長期的に
ロシア依存度(特に天然ガス)を下げることです。
世界的な視点を持ちましょう!