11月度の貿易収支
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
11月度の貿易収支が財務省から公表されました。
2兆274億円の貿易赤字でした。
今後の見通しはどうなっていくのでしょう?
一緒にみていきましょう。
ピークは越えたか?
財務省発表によりますと、
貿易収支
7月⇒1,444,944の赤字
8月⇒2,824,834の赤字
9月⇒2,099,815の赤字
10月⇒2,166,195の赤字
11月⇒2,027,433の赤字
です。
相変わらず2兆円を超える赤字です。
新聞各社はまたも大赤字と叫ぶでしょう。
原油は下がっている
赤字の要因は原油、石炭、天然ガスであり、
輸入額全体で対前年で30.3%のプラスです。
しかし、原油価格はピークを越え、東京先物でも
10ヶ月ぶりの安値圏にあります。
輸入額増加の正体は「円安」なのです。
しかも、輸出額は21ヶ月連続で増加してます。
11月の輸出額は8兆8,375億円で過去2位の記録
11月としては最高値です。
輸出は絶好調なのです。
こう見ると、日本悲観論がいかにイリュージョン
なのか理解できると思います。
驚きの円レート
しかも財務省レポートによると、
税関長公示レート
令和4年11月 146.43円/ドル
(令和3年11月 113.95円/ドル)
となっています。
今後どうみても、原油安&円高に振れるので、
輸入額は減る方向になります。
しかも、輸出は絶好調なので、貿易収支は
改善方向に大きく振れることになります。
円高になれば、輸出額も円レートで下がりますが、
輸入額も下がるので、その差は縮まります。
日本悲観論は、読み物として面白いので、どうしても
メディアは書きたいのですが、我々は国の出すデータを
しっかりチェックして、実物主義で判断したいですね。