2代目お坊ちゃん社長ブログ

基軸通貨のドルとはどんな意味なのか?

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ロシア金融制裁の意味

こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。

戦争しかけた形になっているロシアに対して、アメリカが

経済制裁を科していることは周知です。

一体なぜロシアに打撃があるのでしょうか?

このあたりについて論じていきます。

米国一強体制

米ドルは国際的な基軸通貨になっています。

第二次世界大戦後、金を裏付けとしたドルを

唯一の基軸通貨にすることが決まりました。

各国通貨の為替レートを対ドルで固定する

ブレトンウッズ体制が始まりです。

当然、1973年には為替変動制に移行しており、

現在があります。

米国が最強の経済大国及び軍事大国だからこそ

なせる業です。ドルが全ての取引の中心なのです。

我々は、この事実を学校では習いません。

恐ろしいことです。

アメリカはお金を生み出し放題

基軸通貨がドルである以上、世界の国はドルで決済

しなければなりません。

原油の取引をドルでするのが一般的になっているのが、

最たる例です。

当然、原油を輸入するような裕福な国はドルが大量に

必要になり、ドルを買い集めます。

そして、産油国に対価としてドルが支払われます。

産油国はドルを持っていても意味がないので、

米国債をドルで買います。

米国債の利率が安定していれば、永遠にアメリカは

米国債をばらまくことで、お金を産み出すことが可能に

なるのです。

更に、日本は当然、円安介入でドルを買うので、膨大な

ドルを持て余さないように、米国債を大量に購入します。

天才的なルーティンです!

米国債保有ランキング

2020年の米国債ランキングデータです。

単位は10億ドル

1位・・・日本 1261

2位・・・中国 1074

3位・・・英国 446

4位・・・アイルランド 330

5位・・・ルクセンブルク

圧倒的に日本と中国になっています。

米国への輸出で稼いでいる国なので、ドルを買って

自国通貨を下げ、余ったドルで米国債を買う流れ

になっています。

米国に対して強い立場にいると勘違いしそうですが、

結局今回のロシア騒動のようにドル決済を禁じられる

とあっという間モノが買えなくなります。

強烈なドル依存体質になっており、恐ろしいことなのです。

ロシアがやっていること

ロシアはこのアメリカ経済一極体制に挑んでいるのです。

原油をルーブルやユーロ払いにすることで、アメリカに

一矢を報いる算段です。

今回のSWIFT規制(米ドル決済を世界的に止める)

を他の国がどうみるのか、安定基軸通貨が米国の政治的な

理由で決済手段として使えなくなる事実をどう感じるか、

かなり慎重に見極める必要あります。

オバマ政権でさえ、手控えた禁じ手ですから。

日本が軍事面では日米安保条約、経済でもどっぷりと

米国の『中庭』のなかにいることを、中小企業の経営者は

知っておかなければなりません。

西側の情報だけに惑わされはならないことだけは

強調しておきます!

長くなるのでこの辺で筆を止めます。

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