2代目お坊ちゃん社長ブログ

米銀行が破綻の意味とは?

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米銀行破綻、欧銀買収

全米16位の総資産約28兆円を誇る

シリコンバレー銀行が破綻しました。

過去最大級のワシントン・ミューチュアルが

40兆円規模の破綻でしたので、その規模に

匹敵します。

クレディスイス銀行もUBS銀行に買収

されました。

一体何が起こっているのでしょうか?

利上げが元凶

原因は米連邦準備理事会(FRB)の急速な

利上げです。

ここ1年強で0%付近から一気に4.75%まで

上がりました。

インフレ対策で急激な利上げを行いました。

お蔭でインフレは一旦落ち着きましたが、

副作用が出た格好です。

クレディスイス銀行も同じ理屈です。

利上げをすると債権価格が下がる

利上げをすると金利が上がるので

債権価格が下がります。

そもそも債権とは、金利を払いつつ、一定期間

すると元本価格で買い取ってくれるという

金融商品です。

株よりも、パフォーマンスは低いですが、手堅い

運用方法として定着しています。

債権も、途中で売ったり、買ったりしたいという

ニーズがあるので、売買が可能です。

この売買価格が金利の影響を受け、金利が上がると

利息として受け取れる金額が大きくなる分、

債権価格が下がってしまう現象が起きます。

銀行に大ダメージ

シリコンバレー銀行の場合も同じで、手堅く

債券運用をしていたにも関わらず、急速なFRBの

利上げで、保有債券の価格が大幅に下落して

しまったのが原因です。

どうしても時価評価しないといけないので、

債務超過になったことが憶測を呼び、預金

取り付け騒ぎに発展した模様です。

銀行は、預金や貸し出し金と同じ現金を

持っている訳ではなく、取り付け騒ぎが

起こると、現金が底をつき破綻に追い込まれます。

一つ言えること

ここからは私の予想になりますが、FRBは急激な

利上げをしにくくなったと思います。

景気の過熱を調整できても、銀行が破綻して

しまっては、金融システムにそもそものダメージを

与えてしまうからです。

日本にとっては、利点が多いです。

日米金利差が開かないことと憶測を呼び、

緩やかな円安モードになるからです。

世界は複雑ですね…

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