伝統的な金融政策
こんにちは 2代目お坊っちゃん社長の田澤です。
日銀の黒田総裁の任期があと1年ですね。
不気味な感じがするのは私だけでしょうか?
頑なに金融緩和の維持を「意地」になって突き通されています。
私は、金融の天才肌ではないのですが、背景を知ることくらいは
できます。
一緒に見ていきましょう。
金融政策とは何ぞや?
経済政策のなかに、
・金融政策
・財政政策
2つの政策があります。
金融政策とは、デフレ基調になれば政策金利を下げ、
インフレ基調になれば政策金利を上げて、市中の
お金の流れの勢いを調整することです。
財政政策とは、歳入、歳出のことで、国債、税金に
大きく絡んでくる政策です。プライマリーバランス理論が
実質的にウソに近いことは、私のブログで書いています。
金融政策も単純な話ではない
世界ではインフレが叫ばれていて、アメリカが政策金利を
上げて調整しようとしています。
ただ、この当たり前に見える理論も、そろそろ通用しない
という論調になってきました。
2022年4月16日の日経論説によると、
モルガンスタンレーとバンクオブアメリカの共同研究によると、
沢山の条件つきで、『政策金利を5.8%に上げても、
インフレ率は5.1%と高いままだ』との記述があります。
金融政策も一定の条件では、インフレ抑制には力が働きにくい
ことを示しています。
インフレの種類に起因
今回のインフレは新型コロナとロシアとウクライナの戦争
起因する物的な供給目詰まりによる、物価高が原因のため、
金融政策だけでは効き目が薄くなるというのが、専門家の
見立てです。
市中のお金の量のコントロール(マネーサプライ)では、
やりきれない物質的な要因があると見ておきましょう。
我々中小企業の経営者が抑えておくことは、
『止まらないインフレは万が一の確率で起こり得る』
ということです。
黒田総裁があと1年です。
日本の金融緩和の出口戦略は世界中の専門家が、
『分からない』『経験したことがない』と明言しています。
インフレになるとど、どのような経営スタイルになるのか、
今のうちから勉強して、今回の特殊なインフレになっても
対応できる事業を開発し、このインフレに対し弱い事業は
絶対に立ち上げてはいけません。
難しい金融のプロがやっていることは、
『分からないから、無視』では済まされません。
新聞のひとつの記事だけに左右されてはいけません。
今、我々は歴史の大転換点に来ています。
間違った攻め方だけはしないようにしましょう。
経営はシビれますね!!